ISANコード
ISBNコードは広く知られているけど、ISANコードって知ってる?
http://ja.wikipedia.org/wiki/ISAN
ISBNコードはどちらかというとJANコードに近い、商品としての本の識別コードという意味合いが強い。JANコードとの違いは、国際的に規格が決まっているということや、運ぶ情報量が多いということくらい。
しかし、ISANコードは商品ではなく、「映像作品」に振られる。
例えば、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」
一方で、「ネバーエンディングストーリー」DVDはもちろんVHS、ブルーレイ(もうBD化されてたっけ?)、もしかしたらベータとかLDもあるかもしれない。さらに、DVDは通常何回も品番(メーカーによって振られる識別番号)を変えて再発される。
例えばこの商品と、この商品は内容は全く同じだけど、品番違いの別の商品である(なんでこうなるかはまたいずれ書きます)。このように何形態にもわたって出される映像商品。これらのJANコードはそれぞれ別物だけど、ISANコードは全く同じものになる。
つまり、ISBNが「本」にふられるのに対して、ISANは「映像コンテンツ」にふられる。
この違いは、僕の仕事上の作業を軽減させる以上に大きな意味をもっている。パッケージはもはや二の次で、それが何かを語るにはコンテンツが大事だっていうこと。もちろんそんなことは今に始まったことではないけど、ようやく少しずつ追いついてきているということなんだと思う。アマゾンがある種のデータベースとして成り立っていることからもわかるように、データの価値の一つにはアクセスのしやすさがあると思う。これがあれば、作品そのものを検索することがかなり容易になるわけで、例えばそれの各国における違いなどを検索することも簡単にできるようになる。日本はまだ準拠にはほど遠いみたいだけど、早く追いついてほしいな。