UCHEW-NISSHI

Tokyo Based DJ KNK's Blog - 音楽関連、東京近辺のパーティ情報、各地の旅先での音楽に関連した散策、読んだ本や見た映画について

ビッグ・バグズ・パニック!!!(原題:INFESTATION)

公式サイト:http://www.mushi-panic.jp/index2.html

★★★★★ 10年に一度の掘り出し物!最後までワクワクさせるSF冒険ものの傑作!!
――――宇田川幸洋(2009/12/4日経新聞掲載)


クーパーが目覚めると、見慣れた会社のオフィスではなかった。人々は繭に包まれ、あたりには巨大な虫が蠢いていた…!!天から、地から、襲い掛かる巨大な虫の大群!虫化する人間達!出口の見えない生き地獄の中、クーパーは繭の中から助け出した人々と一緒になんとか生き残る手段を捜し求める。


日経新聞の映画欄で5つ星が付くことは相当レア!これは見ないといけない、ということで早速いただいたサンプルを拝見した。結論、やはりおもしろかった!もともとこの映画、天井からクワガタ?的な虫が狙いを定めているシーンが映画秘宝に載っていて記憶には残っている。しかし、公開時期がちょうど忙しい上に他に見たい映画がわんさかある時期だったので見ないでやり過ごしてしまっていた。
この映画は単なるB級パニック映画である。しかし、トロピック・サンダーの製作者が名を連ねていることからもわかるとおり、それは狙って作られたB級パニック映画だ。パニック要素のほかにも、不明瞭な記憶と恋、父親との人間関係、聴覚障害のヒスパニックなど、様々な要素が登場し、それらが一本の線になって映画を作りだしていく。『スターシップ・トゥルーパーズ』のスタッフが描きだす虫もいい具合に気持ち悪い。見終わった後に尾を引く不快感もなく、まさしく誰かと一緒に見たいポップコーンムービーだと思う。あまり語ることもないし、語るべき映画でもない。ただ、90分をとてもエキサイティングに演出してくれる一級のエンターテイメントだと思う。映画館で見たかった…


・スタッフロールのときに流れていた曲がよかった。Doves風?Snow Patrol風?有名なバンドなのかな。最近はこういうのにめっきり疎くなってしまった。



Darker My Love "Two Ways Out"


ツインピークスで日に日におかしくなっていく親父を怪演していたRoy Wiseがイカれた退役軍人の役を演じていた。この人、どうしてこんなに頭おかしい人を演じられるんだろう、と思う。大好き。てか、主人公の名前がCooperでRoy Wiseを起用、って絶対偶然ではありえないよね。この監督、絶対ツインピークス大好き。


・この映画、スプラッター描写もないのだが、「虫が音に反応する」という設定から、悲鳴がほとんど出てこない。元来、ホラー映画は女優が悲鳴を上げる(あと、なぜか脱ぐ)というのが代名詞のジャンルなので、そのあたりがホラー映画っぽさを消しているんだと思う。