UCHEW-NISSHI

Tokyo Based DJ KNK's Blog - 音楽関連、東京近辺のパーティ情報、各地の旅先での音楽に関連した散策、読んだ本や見た映画について

the Lazarus Project

未公開映画のサンプルをいただいたので見てみた。
追い詰められて強盗を犯し、死刑宣告を受けた男。そのまま永久の眠りにつくはずが、何故か見知らぬ土地で目覚めてしまう。家族の元に帰ろうとする彼を引き留める警告の啓示。そして、周囲の声に引かれ、徐々に不確かになっていく記憶。家族と過ごした日々は幻だったのか?彼はどこからきて、どこへ行くのか?
ワイルドスピード』のポールウォーカー主演。不確かになっていく記憶、そして見え隠れする陰謀の影という、『フォーガットン』や『クライシスオブアメリカ』、『陰謀のセオリー』系スリラー。淡々と進行する物語の合間に差し込まれるカットインが印象的な作品。名作、とまではいかないものの、エンターテイメントとしては十分見るに値する作品だと思う。最大のウリは、多分目覚める度に変化する『真実』というどんでん返し。サスペンスのある種のステレオタイプではあるものの、逆にそれを逆手にとったような展開は見てておもしろかった。

ワイルドスピードをきっかけに注目されたポールウォーカーとウィンディーゼル。タイプの違う2人のイケメンが出会い、衝突し、絆をつくっていく一作目は当時の自分には衝撃的かっこよさだった。しかしその後、ディーゼルはXXXを頂点に徐々にヒット作に嫌われだしすっかり演技のできないB級アクション俳優に。正統派イケメン、ポールウォーカーに至っては未だにF&Fに次ぐ代表作を作れないような状態。そうこうしてるうちに2人ともイケメンとしての山を越えいい年に…そういうタイミングだから、F&F4で一作目と同じキャストが再び集まった、というのは興行的にも彼ら的にも思うところあってのことなんだと思う。劇場では見逃してしまったが、どういう作品になっているのか、DVDを楽しみにしている。

・上でちらと挙げた『陰謀のセオリー』、個人的にはかなり好きな作品。少しいけすかないイメージのあったメルギブソンの弱々しい一面や、誰もが聞いたことのある都市伝説がいくつも散りばめられたプロット、そして『ライ麦畑』というキーワード。個人的に、こういうメタ映画的な視点の映画はかなり好き。『スクリーム』は何本かの指に入るくらい好きだし、他には『ルール』とかも印象に残ってる。