ダークマン
ホラー映画好きの間では『死霊のはらわた』の創造者として、アメコミ好きの間では『スパイダーマン』の監督として、それぞれ知られているサム・ライミ。そんなサムライミがスパイダーマンのはるか10年前に仕掛けていたヒーローアクション物の映画が、このダークマン。
願ってもいないのに超人的な力を身に着けてしまったことの苦悩や、恋人への捨てられぬ思い、そして秘密のアジトの存在等、内容はサムライミらしくこれでもかというほどベタな感じ。しかし、随所に散りばめられたユーモアやリーアム・ニーソン演じる主人公のメイク等の手の込み方もまたサムライミらしく、これでもかというほど手が込んでいる。どことなく80年代を感じさせる出演者たちの演技もいい感じだった。サムライミにはぜひ、今もう一度ダークマンをスクリーンに登場させてもらいたい。