UCHEW-NISSHI

Tokyo Based DJ KNK's Blog - 音楽関連、東京近辺のパーティ情報、各地の旅先での音楽に関連した散策、読んだ本や見た映画について

『エンジェルウォーズ』(Sucker Punch)

先日、ザック・シュナイダー監督最新作のエンジェルウォーズ見てきました。

映画秘宝 2011年 05月号 [雑誌]にも書いてあったように、ごった煮の超傑作。かなり楽しんで見させてもらいました。シーンとシーンの断続性は個人的には結構好みで、想像力を刺激されつつ普通に視覚も刺激される展開に、常にわくわくしっぱなしでした。アクションシーンはさすがの出来、というより原作やその背景から解き放たれている分かなり好き勝手やってる感じでいままでの作品と比べてもダントツにかっこよかった。忍者好きすぎな感じとか、ロボット(パワースーツ?)の感じとかからもいわゆる「日本好きなアメリカ人」って感じが存分に出てて最高でした。そういう部分も含めて、『ニンジャ・アサシン』とかにノリが近い感じもしつつ、話の筋とか脚本とかの部分も含めてこっちのほうが数段上な感じ。
女の子たちは主人公含めみんなめちゃめちゃかわいい、という感じでは全くなく、でもそれぞれの見せ場においては最高に輝いて見える。このあたりは演出の腕前なんですかね。よく、あまりかわいくない子でも、自分のもっとも得意とすることをしている時に最高にかわいかったらそれだけで惚れる、というような話を友人たちとしていたのですが、そういう意味でも最高な映画でした。

・一緒に見にいっていた友人と話したのですが、映画の中でかかる音楽って基本的に映像とリンクしていればなんでもかっこよく聞こえます。特にこの映画はSweet Dreamsのカバーを筆頭に高校のころ聞いていたようなヘビー/ハードロックなノリが多くて楽しめました。

・あと、見終わった後に思ったのですが、話の世界観が貴志祐介の最新作『ダークゾーン』に非常によく似てました。貴志祐介のほうがだいぶゲームっぽかったりもするけど。彼の作品は『新世界より』が一番好きで、ちょうどミヒャエル・エンデに何度目かの大ハマリをしてファンタジーというものについてよく考えていた時期だったので、その世界観にはまってました。以来『悪の経典』、『ダークゾーン』と結構な作品が続いているので、ほとんど読まなくなった小説の中ではチェックしていきたい作家さんだなと思います。もちろん『黒い家』は最高です。

悪の教典 上

悪の教典 上

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