クライヴ・オーウェンはニコラス・ケイジにちょっと似てるーShoot Em' Up/Bad Liutenant
クライヴ・オーウェン主演のガン・アクション『シューテム・アップ』を見た。
あらすじを読めばわかる通り、物語は荒唐無稽。話の筋はアクションシーンをつなぐために存在こそすれ、ラスト・シーンから見てもわかる通りこの映画の主眼では到底ない。しかし、楔になっているアクションや随所のユーモラスな台詞は物語に心地よいリズムをもたらし、爽快感を生んでいる。
冒頭から始まるアクションは特撮映画かと思うほどにスタイリッシュでかっこいいし、ユナボマーやオリバーツイスト、バグズバニー等アメリカカルチャーを全面に押し出しライムを利かせた台詞回しも最高。
エンタテイメントとしてかなりの傑作。
●監督のマイケル・ディヴィスはこれが1作目?かなりセンスフルな映画だと思うので、今後の作品にも超期待。
●クライブ・オーウェン、最後のほうニコラス・ケイジにしか見えなかった。彼の映画だと『トゥモローワールド』だったり『インサイドマン』だったりが印象的。皮肉が利きすぎていたり、うだつがあがらなかったりするけれど実は熱い、みたいな役が多いきがする。このへんもニコラスケイジに似ている。
ニコラス・ケイジといえば、バッド・ルーテナントがDVDになっている。
アクション映画です!っていうジャケットとは裏腹に、内容はニューオーリンズのうだるような暑さをそのまま映画にしたような、じっとりねっとりしたもの。ニコラスケイジのキャラクターが最後まで読めなかったり、ストーリーがすっきりしないまま終わったりとどう考えてもメジャーになる作品ではないが、その"暑さ"の表現だけは一級品。ぜひ、眠れない熱帯夜をより気怠く過ごすのに活用したい。
●ちなみにこの映画、リメイクらしくて、元々の映画はさらに気怠い模様!
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VHSとLDで発売中。